サウナで肩こり解消はできる?逆に肩や首が痛くなるケースや対策を解説
疲労回復効果が注目されているサウナですが、肩こり解消のために利用する方も少なくありません。
しかし、肩こりの原因やサウナの入り方によっては、逆に肩や首が痛くなるケースもあると言われており、注意が必要です。
そこでこの記事では、肩こり解消に効果的なサウナの利用方法や、注意すべきポイントを分かりやすくまとめます。
デスクワークやスマホの見過ぎによる眼精疲労・肩こりにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
コラムのポイント
- デスクワークによる筋肉の緊張、スマホやPCによる眼精疲労など、慢性的な肩こり解消にはサウナが効果的です。
- 内臓疾患や寝違えなどの急性な肩こりは、サウナでは解消できず悪化する可能性があるので注意が必要です。
- 肩こり解消のために、適切な時間とセット数でサウナに入り、水分補給やストレッチを組み合わせましょう。
肩こり解消にサウナが効果的な理由
現代日本において肩こりに悩む方は多く、さまざまな解消方法の中でサウナに注目が集まっています。
画像引用元:厚生労働省 2022(令和4)年 国民生活基礎調査
厚生労働省が実施した国民生活基礎調査によると、病気やけがなどの自覚症状について、1位は腰痛、肩こりは2位になっています。
※代表的な肩こりの原因
- デスクワークなど同じ姿勢による筋肉の緊張
- スマホやPCの見過ぎによる眼精疲労
- 精神的なストレス
- 運動不足
肩こりの原因はさまざまですが、上記のように日常的な生活の中で発生するケースが多いです。
お仕事や家事・子育てなど、毎日の生活で疲労が蓄積し、肩こりが発生する原因になっています。
このような慢性的な肩こりに対し、サウナがどのように役に立つのか、具体的な効果や作用についてご紹介します。
血行促進
高温のサウナ内では全身が温まって血管が拡張し、血圧も高くなるため血行が促進され、肩こり解消効果が期待できます。
血行が良くなると筋肉の疲労物質の排出がスムーズになり、全身に酸素や栄養素が行き渡りやすくなります。
結果的に疲労回復が早まり、肩周辺の筋肉に蓄積したこりの解消が期待できるのです。
また、血行促進によって緊張した筋肉が柔らかくなり、ストレッチによる肩こり解消効果も高まります。
ストレス解消
サウナ⇒水風呂⇒外気浴のサイクルでは自律神経が刺激されてととのい、ストレス解消効果があると言われています。
また、PCやスマートフォンなどの情報から離れ、外気浴中にボーっと過ごすこともストレス解消に効果的です。
自律神経がととのってリラックスすると身体や気持ちのオン/オフを切り替えやすくなり、しっかり休息を取ることで肩こり解消効果も期待できます。
眠りの質が高まる
血圧や心拍数が上昇するサウナは適度な疲労感を与え、眠りの質が良くなり肩こり解消につながります。
特に、忙しくて運動不足になりがちな方は、サウナに入ってぐっすり眠ることで、肩こり解消効果が期待できます。
サウナで肩こりが悪化するケースとは?
ここまで見てきたようにサウナにはさまざまな肩こり解消効果が期待できますが、逆効果になるケースもあるので要注意です。
サウナでの解消が難しく悪化しやすい肩こり、身体に負担がかかる入り方などをチェックしておきましょう。
内臓疾患による肩こり
心臓などの内臓疾患が原因で肩がこっている場合は、サウナで身体に負担がかかり、悪化する可能性があるので注意が必要です。
高血圧・低血圧の方は、サウナや水風呂で血圧が変動すると、身体への負担が大きくなります。
内臓疾患をお持ちの方は、サウナに入って良いかどうか、かかりつけの医師に相談してから利用しましょう。
寝違えや五十肩による肩こり
就寝中の不自然な姿勢による寝違え、五十肩など筋肉の炎症が原因の肩こりは、サウナで悪化する可能性が高いです。
炎症が原因の急性肩こりは、サウナで患部を温めると症状が悪化することがあります。
スポーツや仕事などで肩を動かし過ぎたときの痛みも、サウナ内で温めない方が良いと言われています。
姿勢や骨格の歪みによる肩こり
慢性的な肩こりであっても、猫背やストレートネックなど普段の姿勢や骨格の歪みが原因の場合は、サウナによる解消効果はあまり期待できません。
サウナで血行が良くなると一時的に肩の痛みが緩和される可能性はありますが、根本的な原因の解消は難しいです。
なかなか効果が出ないからと、サウナに入りすぎると疲労や脱水症状によって肩こりが悪化するリスクもあります。
サウナに入りすぎて脱水症状
サウナ内では大量の汗をかくため、入りすぎると脱水症状になり肩こりが悪化するケースもあります。
身体の中の水分が不足すると血がどろどろになり、栄養や酸素が届けにくくなって疲労物質の排出も滞ります。
また、水分不足だと関節の動きを滑らかにする「滑液(かつえき)」の量が減り、関節の摩擦が増えて肩こりが悪化する原因に。
肩こり解消効果を高めるサウナ利用のポイント
サウナの肩こり解消効果を高めるための準備や入り方についてご紹介します。
サウナ前後にしっかり水分を取る
サウナ内では大量の汗をかきますので、入る前、出た後どちらもしっかり水分を取ることを心がけましょう。
水分補給が不足すると脱水症状になりやすくなり、肩こりや首の後ろの痛みが悪化するリスクが高くなります。
また、血液の濃度が高くなり、どろどろの状態だと血流が悪くなるため、肩こり解消効果も期待できません。
必要な水分はサウナに入る時間やセット数、身体の大きさなどによって変わります。
水を口にしてから身体に吸収されるまではある程度の時間がかかりますので、サウナに入る30分以上前に補給するようにしましょう。
無理をせず適切な時間・セット数で入る
脱水症状や疲労の蓄積を防ぐために、無理をせず適切な時間とセット数を守るのもサウナの肩こり効果を高めるポイントです。
サウナの入り方には個人差がありますが、一般的にはサウナ室6~12分、水風呂1分、外気浴10分が目安と言われています。
長時間入ると肩がほぐれて効果的なイメージがありますが、入りすぎは逆効果になるので、まずはジワッと汗をかくぐらいを目安にしましょう。
セット数は3セットが標準的と言われていますが、疲れているときや暑さを感じたときは短めに切り上げることも大切です。
サウナの効果的な入り方はこちらのコラムでも詳しく解説しています。
〈関連コラム〉
サウナの効果的な入り方とは?時間・セット数・水分補給などポイントをチェック
軽い運動やストレッチと組み合わせる
サウナ単体ではなく、軽めの運動やストレッチと組み合わせるのも肩こり解消に効果的です。
定期的にサウナに入って筋肉がほぐれ、血行が促進されている状態は、運動やストレッチの効果も高まります。
サウナで身体を柔らかくしてからストレッチをすることで、怪我を防ぎながら肩こりの解消にもつながります。
運動やストレッチとサウナ利用のタイミングについては、こちらのコラムをチェックしてみてください。
〈関連コラム〉
サウナは筋トレの前・後どっちがいい?効果を高めるサウナの入り方とは
肩こり解消には自宅サウナもおすすめ
サウナの肩こり解消効果を高めるなら、なるべく定期的に入って身体を健康な状態にキープするのが理想的です。
しかし、お仕事や家事が忙しいとサウナに行けないこともありますので、いつでも入れる自宅サウナを検討してみるのもおすすめ。
自宅サウナなら1日のスタートや仕事帰りなど好きなタイミングで入ることができ、肩こり解消や予防に効果的に取り組めます。
秀建グループが開発した「SAUNAGE」は、肩こり解消にも効果的なプライベートサウナです。
人間工学に基づいた形状のベンチでリラックスタイムを促し、ストレスや肩こりの緩和が期待できます。
温度設定やオプションのボタン式ロウリュなど機能も充実させ、体調に合わせて利用できるのも疲労回復に効果的。
「SAUNAGE」のデザイン性や機能を実感できるショールームもございますので、ぜひお気軽にご利用ください。
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