家庭用サウナは屋外or屋内設置どちらがおすすめ?メリット・デメリットを比較
近年、サウナ文化の浸透に伴い、家庭用サウナを検討する方が増えています。
しかし日本の住宅事情では、家庭用サウナを「屋内に設置するか、屋外に設置するか」といった、スペースの確保が高いハードルとなっています。
そこでこの記事では、家庭用サウナをどこに置くかに焦点を当て、屋外と屋内の設置場所のメリットとデメリットを比較しながら、最適な選択をサポートします。
このコラムのポイント
- 家庭用サウナを屋外・屋内に設置する際には、それぞれのメリット・デメリットを検討し、ご自身の生活スタイルや環境に合った最適な選択を行うことが重要です。
- 屋外設置は手軽で本格的なサウナ体験が可能ですが、法規制やプライバシーへの配慮が必要です。一方、屋内設置は利便性が高く毎日利用しやすいですが、設置スペースや間取りの調整が必要なケースがあります。
家庭用サウナ、どこに置く?
サウナブームに伴い、家庭用サウナを検討するサウナーの方が増えていますが、日本の住宅事情では設置場所が大きな課題です。
屋外はスペースさえあれば設置が比較的容易というメリットがあり、屋内はプライバシー性や利便性が向上するメリットがあります。
しかしながら、屋内・屋外のどちらに置いたほうが良いかは、ご自宅の状況や使用スタイルによって異なります。
単純に空いている場所に家庭用サウナを設置するだけでは、使い勝手が悪くなることや居住スペースを圧迫するなどの問題が生じる可能性があり、後悔につながりかねません。
したがって、屋外と屋内のメリット・デメリットをしっかり比較検討し、最適な設置場所を選ぶことが重要です。
そこで、次章からサウナを屋外・屋内に設置するメリット・デメリットをご紹介します。
屋外家庭用サウナのメリット・デメリット
テント、バレルサウナ、サウナ小屋など、屋外用の家庭用サウナは、適切な場所さえあれば比較的簡単に設置できるメリットがあります。
しかし、その利便性とは裏腹に、使い勝手やプライバシー面などにデメリットもあるため、注意が必要です。
したがって、慎重に検討した上で設置しなければ、後悔する可能性があります。
メリット
屋外家庭用サウナには、設置のしやすさや本格的なサウナを導入しやすい点が挙げられます。
手軽に設置しやすい
庭やベランダなどの屋外スペースは、屋内よりも家庭用サウナを手軽に設置しやすい点が大きなメリットです。
リーズナブルなテントサウナも選ぶことができるため、家サ活のお試しとしても最適です。
薪ストーブなど本格的な家庭用サウナも検討できる
一戸建てでお庭にスペースの余裕がある場合、バレルサウナやサウナ小屋などの本格的な製品を、比較的導入しやすい点もメリットです。
薪ストーブなど、一般的なサウナ施設にはない環境を自宅で実現することができます。
ただし、マンションやアパートなどの共同住宅では、ベランダに設置できるケースもありますが、ハードルがやや高い点に注意しましょう。
水風呂や外気浴スペースをまとめられる
屋外スペースでは、サウナ・水風呂・外気浴スペースを一か所にまとめることができます。
これにより、サウナからスムーズに水風呂や外気浴へ移動でき、リラックス効果を最大限に引き出すことが可能です。
デメリット
一方で、屋外家庭用サウナには法規制の確認が必要な点や、プライバシー性が低いといったデメリットがあります。
天気や季節の影響を受ける
屋外家庭用サウナの利便性は、天候や季節に左右されます。
屋外家庭用サウナは雨の日や風のつよい日は使いにくく、寒さを感じることや外気浴スペースの利用が制限されることがあります。
テントサウナは設営と片付けが面倒
手軽なテントサウナは設営と片付けが毎回必要なため、面倒に感じることがあります。
時どきの利用であれば許容範囲ですが、毎日となると手間になり、使わなくなるリスクもあります。
プライバシー性が低い
庭やベランダでは周囲の視線に配慮し、サウナ利用時には水着の着用が必要とされます。
周囲の目線が気になる場合は、フェンスや生垣などを活用してプライバシーを確保しなければなりません。
また、家庭用サウナの使い方によっては、ご近所からのクレームやトラブルにつながる可能性もあります。
定期的なメンテナンスが必要
バレルサウナやサウナ小屋などの常設設備は、外部からの雨風にさらされることから、定期的な塗装メンテナンスが必要です。
メンテナンスを怠ると漏水や腐食の原因となるため注意しなければなりません。
また、DIY好きな方にとってはメンテナンス作業も楽しみの1つかもしれませんが、苦手な方にとっては負担になる可能性もありますので、ご自身のスタイルに合わせた選択が必要です。
法規制の確認が必要
共同住宅のベランダでは、管理規約によりサウナの設置が禁止されている可能性が高いです。
また、一戸建ての庭においても、常設型のバレルサウナやサウナ小屋は建築物と見なされ、法規制の対象となります。
例えば、ご自宅が建ぺい率上限で建てられている場合、屋外にサウナを設置することで建ぺい率オーバーになってしまいます。
また、防火地域/準防火地域では、木製のサウナ小屋を設置できない可能性がありますので、設置前に確認することが重要です。
屋内家庭用サウナのメリット・デメリット
家庭用サウナを屋内に設置すると、いつでも利用できる利便性が大きなメリットですが、設置スペースの確保が課題となります。
メリット
屋内家庭用サウナは、いつでも自由なスタイルで利用できることや、塗装メンテナンスが不要といった点が大きなメリットです。
天気や気温を気にせずいつでも入りやすい
屋内の家庭用サウナは、雨や風がつよい日、寒い時期など天候・時間帯に左右されることなくいつでも利用可能な点がメリットです。
朝早くから夜遅くまで、自分の都合の良い時間にサウナを楽しむことができます。
周囲の目が気にならない
屋外サウナのように、周囲の目線やクレームを気にせず、リラックスした状態でサウナを楽しめるのが屋内サウナの大きな魅力です。
わざわざ水着やタオルなどを着用する必要もありません。
マンションやアパートでも検討しやすい
コンパクトな設計の1人用家庭用サウナなら、マンションやアパートでも、スペースさえ確保できれば設置が可能な点も大きなメリットです。
塗装メンテナンスが不要
屋内設置のサウナは、雨風にさらされないため塗装メンテナンスが必要ありません。
普段は、拭き掃除や換気など、一般的なカビ対策で十分な管理が可能です。
〈関連コラム〉
家庭用サウナのカビ対策やメンテナンス方法|原因と正しい清掃方法
デメリット
屋内に家庭用サウナを設置する際には、いくつかのデメリットが存在しますが、それらを解決する方法もあります。
設置スペースの確保が難しい
日本の家庭事情では、マンションやアパート、一戸建てなど、住宅のどのタイプの場合でも設置スペースの確保が大きな課題となります。
使用していない空き部屋がある場合は比較的設置しやすいですが、ご家族の人数が多い場合は難しい場合があります。
室内が暑くなる可能性がある
リビングや洗面所などに広さの余裕があると設置しやすいですが、圧迫感が出て生活に支障をきたすことも考えられます。
特に低価格帯の家庭用サウナは、本体の熱が漏れて室内が暑くなるリスクもあります。
解決策としてのリフォーム
設置スペースの確保が難しい場合は、リフォームによる間取りの変更を含めて検討することも選択肢の1つです。
例えば、廊下や玄関などを省略してスペースを確保することで、無理なく屋内サウナを実現できます。
具体的なリフォームのアイデアや方法については、以下のコラムで詳しく解説しておりますのでご参照ください。
〈関連コラム〉
リフォ-ム×サウナのメリットと魅力♪家庭用サウナのデメリットに対策を
家庭用サウナは屋外・屋内どっちがおすすめ?
ここまで紹介したメリット・デメリットを考慮して、家庭用サウナを屋外・屋内どちらに設置するべきかを考えることが重要です。
屋外設置が向いているケース
サウナに毎日入らない方や、お試しとして使ってみたい方は屋外設置が向いています。
自宅に広い庭やベランダがある
自宅に広めのお庭やベランダがあり、建ぺい率や防火地域などの法規制をクリアできる場合は、屋外サウナを設置しやすいです。
自宅サウナをお試ししてみたい
費用を抑えられるテントサウナなどを活用して、手軽にご自宅でサウナ体験を体験してみたい方にとって、屋外設置は検討しやすいでしょう。
毎日サウナには入らず、週末などに使う
天気が良い週末に限定してサウナを楽しむ場合は、屋外設置のデメリットも軽減されます。
天気の良い週末だけサウナに入るなど、限定的な使い方の場合は屋外設置がおすすめです。
DIYやメンテナンスが得意
DIYや工作が得意な方は、塗装メンテナンスを楽しむことができるでしょう。
屋内設置が向いているケース
一方で、以下に当てはまる方は屋内設置が向いています。
毎日サウナに入りたい
毎日サウナを利用したい方には、屋内設置が最適です。
天候や季節、時間に左右されず、自分のペースで利用できる屋内サウナは、日常的に利用できる点が大きなメリットです。
〈関連コラム〉
毎日サウナに入っても大丈夫?メリット・デメリットと対策をチェック!
市街地で屋外だとクレームや目線が気になる
市街地などでは、屋外設置だと周囲の目線やクレームが気になることがありますが、屋内設置ならそのような問題はありません。
部屋数や居住スペースに余裕がある
ご自宅に使っていない部屋や広いスペースがある方も、屋内設置を検討しやすいです。
一方で、部屋数に余裕がない場合でも、持家であればリフォームを通じて設置スペースを確保することが可能です。
本格的にととのえる屋内サウナを紹介
家庭用サウナの屋外・屋内設置にはそれぞれメリット・デメリットがあります。しかし家庭用サウナを導入すると、毎日・いつでも入りたくなってしまうものです。
だからこそ、毎日サウナに入りたいヘビーサウナーの方には、リフォームを通じて本格的なととのい環境を構築することをおすすめします。
例えば、秀建グループが開発したSAUNAGEは、優れた性能と洗練された雰囲気が特徴です。
高品質な国産ヒノキ材を使用し、人間工学に基づいた設計で快適なサウナ体験を実現しています。
また、間取り変更による水風呂・ととのいスペースのトータルコーディネートも可能で、お客様のご要望に合わせて最適な空間をご提供します。
ご質問やご相談があれば、お気軽にご連絡ください。
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