家庭用サウナの自作方法3選|費用相場や注意点・ハードルも解説

家庭用サウナの自作方法3選|費用相場や注意点・ハードルも解説

ご自宅でリラックスするために、家庭用サウナの自作を検討する方は少なくありません。

そこで今回は、家庭用サウナを自作する方法や注意点について解説します。

それぞれの方法にメリット・デメリットがあるため、ご自身のニーズやスキルに合わせた最適な方法を見つけましょう。

 


  • 家庭用サウナの自作にはさまざまな注意点やハードルがあり、法律の確認、ストーブの選定、工具の用意、サウナ本体の設計、材料の選定と保管などが必要です。
  • DIYに自信がない方や、安全性やクオリティを重視する場合は、プロの製品やリフォームを検討することがおすすめです。

 

家庭用サウナを自作する3つの方法

自作した家庭用サウナの内部

家庭用サウナを自作する方法は、大きく分けて以下の3つです。

それぞれの方法にはメリットとデメリットがありますが、自分のニーズやスキルに合った方法を選ぶことが重要です。

屋外にサウナ小屋をつくる

屋外の自作サウナ小屋

屋外にサウナ小屋を建てる方法は、庭など屋外にスペースがある場合に最適です。

自分で木材を加工してサウナ小屋を自作する方法の場合、サウナを購入するよりも費用を抑えられます。

一方で、DIYに自信がない方は、屋外サウナ小屋のキットを購入して組み立てる方法もあります。

屋外なので作業がしやすく、ある程度時間がかかっても生活に影響しにくい点がメリットです。

しかし、地面を水平に整えて基礎や土台を並べることや、雨漏りしないように屋根をつくる必要があるため、自作のハードルは高いです。

屋内にサウナボックスをつくる

屋内の自作サウナボックス

リビングや洗面脱衣所などの屋内に自作のサウナボックスを設置する方もいらっしゃいます。

サウナ小屋よりもコンパクトで自作のハードルが低く、設置場所に合わせてサイズを調整できる点がメリットです。

また、屋内なので、雨漏りや木の腐食などを気にする必要がない点もメリットとして挙げられます。

しかし、すき間があると熱や湿気が漏れやすく、リビングや洗面所が暑くなり、エアコンが効きにくくなる可能性があります。

屋外にテントサウナを設置する

屋外の自作テントサウナ

「自作」というよりも「設置」という形になりますが、テントサウナを屋外に置く方法も考えられます。

テントサウナの場合、購入費用を抑えられ、必要な時だけ設置できる点がメリットです。

しかし、しっかりと汗をかける本格的なテントサウナの場合は、それなりの価格になってしまいます。

また、使用するたびに設置・撤去する必要があり、ひんぱんに使用する場合は不便な点がデメリットです。

お試しとして導入してみるのであれば良い選択肢ですが、本格的に家サ活をしたい方にはおすすめできません。

家庭用サウナ自作の注意点やハードル

自作した家庭用サウナの内部

家庭用サウナの自作は、費用を抑えつつも自分好みにカスタマイズできる魅力がありますが、取り組む際にはいくつかの注意点やハードルがあります。

注意点を十分に認識しておかなければ、事故を招く危険性があるため、ここでしっかりと確認しておきましょう。

法律の確認が必要

サウナを自作する際には、建築基準法や消防法などの関連する法律の規制に注意する必要があります。

例えば、屋外のサウナ小屋は、10㎡以下の場合は建築確認申請が不要なケースが多いですが、建築物扱いになり法規制の対象となります。

また、自宅が建ぺい率の上限で建てられている場合、サウナ小屋は延床面積に含まれるため、無許可で自作すると建築基準法に違反します。

ストーブの選定

家庭用サウナでは、ストーブの種類や大きさが、クオリティや安全性に大きく影響します。

薪ストーブは電源が不要で、設置が比較的容易なので、テントサウナや屋外小屋サウナに採用されることが多いです。

しかし、薪ストーブは扱いが難しく、適切な排気ができないと一酸化炭素中毒のリスクがある点に注意しなければなりません。

一方、屋内のサウナでは電気ストーブが一般的ですが、電源工事は有資格者しかできないため、プロに依頼する必要があります。

また、通販などではPSE認証を受けていないストーブも販売されており、漏電や火災などのリスクがあります。

PSEマークのないサウナストーブを購入・使用することは違法ではありませんが、漏電や火災などの重大な事故につながる可能性があるため注意しなければなりません。

したがって、安全性を考慮してPSEマークのある製品を選ぶことがおすすめです。

詳細については以下のコラムで解説しておりますので、あわせてごらんください。

〈関連コラム〉

電気式サウナストーブはロウリュタイプがおすすめ|選び方や注意点を解説

 

工具の用意と扱い

木材を加工して、サウナボックスやサウナ小屋を自作するためには、さまざまな工具が必要になります。

具体的には、以下のような工具が必要です。

  • 電動丸ノコ
  • 電動ドライバーorインパクトドライバー
  • スケール
  • 指矩(さしがね)
  • 水平器
  • ハンマー

サウナ本体を組み立てるだけでも、上記の工具が最低限必要となり、購入するだけでも数万円はかかります。

手動のノコギリを使用して木材を切ることもできますが、非常に手間がかかりますし、木材を正確に切り出すのは一般の方にとって困難です。

電動丸ノコはまっすぐ切るのに便利ですが、キックバックによる怪我のリスクもあるため、注意しなければなりません。

もともとDIYが好きで工具を持っている・扱った経験がある方の場合は問題ありませんが、初めての方にとってはハードルが高い作業となります。

また、ホームセンターなどで材料をカットしてもらう方法もありますが、その際には事前に完璧な設計図が用意されていることが前提となります。

サウナ本体の設計

人が入るサイズのボックスや小屋をつくるためには、正確な寸法や、木材の接合などの設計をしっかり詰める必要があります。

さらに、サウナのストーブ・人の重量に耐えられる強度や、出入り口の開閉・取り付け方法なども考慮する必要があり、一般的なDIYと比べて設計のハードルはかなり高いです。

また、断熱性も確保することも非常に重要です。壁が薄いと室温が十分に上がらない可能性があります。

特に屋内の場合は、他の部屋があつくなるため、適切な断熱対策が必要です。

したがって、材料を購入して作業に取り掛かる前に、しっかりと設計をしておくことが重要です。

設計が不完全な場合、「材料が足りない」「ドアが正常に動かない」などのトラブルが生じる可能性があるため、計画が頓挫する可能性があります。

材料の選定と保管

サウナ本体に使用する木材の選定も重要です。

木材を選ぶ際は、サウナの温度や湿度に対応できる木材を選ばなければなりません。さらに屋外で使う場合は、雨風につよく腐りにくい木材である必要があります。

安価な木材を使用すると、すぐに割れる・腐る・カビが生えるといった不具合が生じる可能性があるため、注意が必要です。

また、サウナボックスやサウナ小屋をつくるための木材はかなりの量になるため、木材の保管場所も考慮する必要があります。

1日で作業を終える場合は問題ありませんが、休日に少しずつ作業を進める場合は、材料が生活の邪魔にならないように工夫しなければなりません。

また、屋外にサウナを設置する場合でも、材料が雨に濡れないように屋根の下に置くことや、養生を施す工夫が必要です。

家庭用サウナ自作の費用相場は?

自作した家庭用サウナの内部

家庭用サウナを自作する際の費用相場をご紹介します。

屋外サウナに必要な費用は以下のとおりです。

  • ストーブ:5〜30万円
  • 木材や断熱材:10万円から30万円
  • 工具:数万円程度

最安値でつくる場合は20万円から30万円程度におさまる可能性もありますが、高いクオリティを求めるのであれば60万円から80万円程度は必要です。

一方、屋内サウナの場合、10万円から40万円程度でサウナを自作した方もいらっしゃるようです。

しかし、クオリティを重視する場合は、ストーブや木材、断熱材にこだわる必要があり、その際の費用は屋外サウナと同様に高額になることがあります。

 

結論:家庭用サウナの自作はあり?なし?

自作した家庭用サウナの内部

家庭用サウナを自作することには魅力がありますが、いくつかのポイントを考慮する必要があります。

家庭用サウナを自作するメリットは、DIYが好き、または興味があり、自分の手で何かをつくることに満足感を得られる方にとっては楽しい体験になることです。

しかし、高いクオリティや耐久性を重視する場合は、それなりの費用がかかります。自作の場合は、既製品やプロの工作精度には及ばないため、コストだけで自作を検討するのはおすすめできません。

もしサウナを安く自作できた場合でも、誤った設計や施工による、以下のようなリスクが存在します。

  • ストーブの熱による火災の発生
  • 破損によるケガ
  • 十分に汗をかけない
  • 数年で故障し、使えなくなる

少なくとも数十万円の費用はかかるため、DIYに自信がない方は安全性やクオリティを確保するためにも、既製品やプロへの依頼を検討することをおすすめします。

 

リフォーム×家庭用サウナもおすすめ!

自作した家庭用サウナの内部

サウナの自作に自信がない方や、自宅に設置スペースがない方は、リフォームによる家庭用サウナの導入を検討してみましょう。

プロによる高いクオリティのサウナや、水風呂、「ととのいスペース」を含めた動線計画など、一流のサウナ施設に劣らない環境を手に入れることができます。

また、設置スペースに不安がある場合でも、少しの間取り変更でサウナを導入できるケースも多いです。

自宅で本格的なサウナ体験をしたい方は、リフォームを選択肢の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。

 

家庭用サウナ

最後に、ご家庭で本格的なサウナ体験を実現したい方に「SAUNAGE HOME」をご紹介します。

「SAUNAGE HOME」は、プロによる品質と快適性を追求した家庭用サウナです。

家庭用サウナの内部

高品質な素材と専門技術で製作され、安全性と耐久性、そして快適性が確保されています。

DIYやリフォームに不安がある方でも、ご家庭で快適なサウナ体験を手軽にお楽しみ頂けます。

 

SAUNAGEの魅力を体感してみたい方は、ぜひショールームにお気軽にお越しください。

 

SAUNAGE HOME 展示

〒107-0061 東京都港区北青山2-10-17 SOHO北青山104

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監修者情報

SAUNAGE 編集部

SAUNAGE 編集部

プライベートサウナ「SAUNAGE」の製作・販売を行う秀建グループが発信するオウンドメディア。
サウナの設計・内装・施工に関する豊富な知識と経験をもとに、役立つ情報や最新のトレンドを皆様にお届けしています。