フィンランド式サウナの購入費用相場は?バレル・室内・DIYなどパターン別に紹介

フィンランド式サウナの購入費用相場は?バレル・室内・DIYなどパターン別に紹介

世間ではサウナブームが続いていて、幅広い世代の方が汗をかいてととのう感覚を楽しんでいます。定期的にお店に通っていると気になるのが、サウナ発祥の地であるフィンランド式のサウナです。

水蒸気で室内を温める「ロウリュ」ができるフィンランド式サウナは、身体に負担をかけずに気持ちよく汗をかけるのが魅力。しかし、フィンランド式サウナの店舗が近くになかったり、人気で混んでいたりするケースも少なくありません。

フィンランド式サウナを楽しみたいけど、近くに良い環境がないときは、購入して自宅に設置するのも1つの考え方。そこで今回は、自宅でフィンランド式サウナを実現する方法、それぞれの購入費用相場について詳しく解説します。

 


コラムのポイント

  • バレルサウナ・サウナ小屋DIY・テントサウナなど、自宅でフィンランド式サウナを実現する方法ごとのメリット・デメリットや費用相場をチェックしましょう。
  • フィンランド式サウナを購入する際は、ストーブや木材の品質、メーカーや代理店のメンテナンス体制などに注意が必要です。

 

そもそもフィンランド式サウナとは?

フィンランド式サウナのロウリュ

フィンランド式サウナとは、熱したサウナストーンに水をかけて発生した水蒸気で温める「ロウリュ」のことを指すのが一般的。

高温でカラッと汗をかく日本のドライサウナと比べて、フィンランド式サウナは比較的低温で湿度が高く、じっくり汗をかきやすいのが特徴。息苦しさや肌の乾燥が少なく、自分のペースでしっかりととのえるため、ヘビーサウナーから初心者の方まで人気です。

フィンランド式サウナの特徴や日本のサウナとの違いは、こちらのコラムでも詳しく解説しています。

〈関連コラム〉

フィンランド式サウナを自宅につくる方法は?メリットやおすすめ製品を紹介

 

自宅フィンランド式サウナの購入価格・設置費用相場

自宅でフィンランド式サウナを実現する方法は、屋外・屋内など設置場所ごとにいくつかのパターンがあります。

それぞれの購入価格と設置費用の相場、メリット・デメリットを比較してみましょう。

 

屋外にバレルサウナやサウナ小屋を設置 100万円~

フィンランド式のバレルサウナ

フィンランドで古くからつくられてきた樽型の「バレルサウナ」や、小さなログハウスのサウナは、最近人気が高まりラインナップも増えてきています。数十万円~のリーズナブルなバレルサウナもありますが、きちんとした製品は100万円~が相場になります。

バレルサウナやログサウナは、屋外にスペースさえあれば、購入してすぐに設置できるのが大きなメリット。また、こだわり派の方は、薪ストーブを選べるのも魅力的なポイントです。

ただし、サウナの屋外設置は、プライバシー性や天気が悪いときの使い勝手に注意が必要です。周囲から丸見えだと困りますし、雨や寒い時期の出入りが不便なケースも。

また、管轄する自治体や土地の条件によっては、屋外サウナの設置が認められない可能性もあります。例えば、バレルサウナを「建築物」とみなす自治体の場合、土地の建蔽率ギリギリまで建物があると設置できません。

屋外で雨風を受けて木部が劣化していくため、定期的な塗装メンテナンスが必要になるのも要注意ポイント。相場より安いバレルサウナ・小屋サウナは、木の品質が低く、腐食やシロアリ被害につながるリスクもあります。

 

※バレルサウナ・小屋サウナまとめ

メリット ・スペースさえあれば購入・設置しやすい

・本格的なフィンランドサウナを再現できる

デメリット ・プライバシー性が低い

・天気や気温の影響を受ける

・条例や法規制で設置できない可能性がある

・塗装メンテナンスが必要

 

屋外にサウナ小屋をDIYする 50万円~

サウナ小屋DIYのイメージ

最近は、自分で木材を購入・加工して、屋外にフィンランド式サウナ小屋をDIYする方も増えてきています。ホームセンターなどを中心に材料を集めれば、50万円程度でフィンランド式サウナをつくれるケースが多いようです。

自作なら小屋のサイズやレイアウトを自由に決められますし、費用を抑えられるのもうれしいポイント。薪ストーブなら電気配線が不要なので、完全自作も可能です。

 

フィンランド式サウナのDIY

ただし、人が入れるサイズのサウナ小屋の設計図を描き、実際につくり上げるのはかなり難易度が高いです。また、サウナは高温・高湿に耐えられる木材が必要で、どれを使えば良いのか判断するのも難しいでしょう。

工具からそろえる場合それだけで数万円になりますし、時間もかなりかかります。また、前述したバレルサウナ・小屋サウナと同様、屋外設置のハードルもクリアしなければなりません。元々DIYが好きな方、作業自体を楽しめる方には向いていますが、コストダウンだけが目的だとデメリットも目立ちます。

 

※小屋サウナDIYまとめ

メリット ・購入・設置費用を抑えられる

・サイズやレイアウトが自由

デメリット ・難易度が高い

・時間がかかる

 

屋外にテントサウナを設置 30万円~

フィンランド式のテントサウナ

屋外でフィンランド式サウナを実現する方法としては、手軽なテントサウナもあります。数万円で購入できるものもありますが、本格的なロウリュを楽しむなら30万円~が相場になるでしょう。

サウナストーンがありロウリュできるストーブを選べば、テントタイプでも十分楽しめるでしょう。使うときだけ設置して、普段はしまっておけるのもメリット。

ただし、毎回設置・片づけするのはかなり面倒なので、常設できないのは大きなデメリットです。布が傷んだり破れたりするため耐久性も低く、長く使うことを考えるとコストパフォーマンスもそれほど高くありません。

 

※テントサウナまとめ

メリット ・購入費用を抑えられる

・使わないときは片づけられる

デメリット ・毎回の準備が大変

・耐久性が低い

 

屋内にロウリュできるサウナを設置 100万円~

屋内のフィンランド式サウナ

ロウリュできるサウナを購入して屋内に設置する方法は、利便性やプライバシー性の高さが大きなメリット。簡易的なボックスサウナなら100万円~、リフォームで本格的につくるなら200万円~が相場となります。

屋外のように人目の心配がなく、寒い時期や雨の日などいつでも気軽に利用できるのが屋内サウナのメリット。また、雨風を受けないので塗装メンテナンスが不要で、長く使えるのもうれしいポイントです。

屋内の場合、設置スペースの確保が大きな課題となります。ただし、リフォーム・リノベーションなら床面積を有効活用してスペースをつくることも可能です。

〈関連コラム〉

リフォ-ム×サウナのメリットと魅力♪

 

※屋内サウナまとめ

メリット ・プライバシー性の対策が不要

・雨の日や冬の時期も使いやすい

・塗装メンテナンスが不要

デメリット ・設置スペースの確保が難しい

 

フィンランド式サウナ購入時のチェックポイント

自宅に設置できるフィンランド式サウナは、さまざまなメーカーからラインナップされています。価格だけでなく、購入する前に必ず次のポイントをチェックしてください。

 

サウナストーブにPSEマークが付いてる?

サウナストーブのPSEマーク

フィンランド式サウナではロウリュできるサウナストーブを選ぶのが基本ですが、電気式の場合はPSE認証を取得しているか確認しましょう。

国内で販売するサウナストーブは電気用品安全法の基準を満たし、PSEマークを表示するよう義務付けられています。しかし、海外製の並行輸入品など、PSEマークのないサウナストーブも流通しています。PSEマークのない製品の販売は禁止されており、購入した場合事故や火災のリスク、メンテナンスを受けられない可能性も。

 

メーカー・代理店のメンテナンス体制は?

フィンランド式サウナストーブのメンテナンス体制

フィンランド式サウナを購入する際は、販売元であるメーカーや輸入代理店のメンテナンス体制も要チェックポイントです。

サウナは長い期間使う設備ですから、ストーブが故障したり、木が割れて交換したり、メンテナンスは必須です。メーカーや代理店の対応が遅い、またはサウナ業界から撤退してしまうなど、メンテナンスで困るケースは少なくありません。

できれば、国内にしっかりメンテナンス体制を整備しているメーカー・製品を選びましょう。

 

木材の品質は問題ない?

フィンランド式サウナの木の品質

サウナ室内の木材の品質も、購入前に必ずチェックすべきポイントです。

木材の品質が悪いと、熱や湿気で変形したり割れたりする可能性があります。海外の木材は、高温多湿な日本に合わず劣化が早くなるケースも。

フィンランド式サウナを長く使うために、なるべく国産の木を使った製品を選ぶのがおすすめです。

 

サウナ室が狭くて店舗に行きたくならない?

圧迫感のあるフィンランド式サウナの内部

家庭用サウナの大きなデメリットである狭さや圧迫感は、製品選びの重要なポイントです。

ロウリュできるストーブや高品質な木材を使っていても、圧迫感があると「やっぱりお店が良いな」と飽きてしまう可能性があります。

できれば、購入する前にショールームなどに足を運び、室内の広さや雰囲気をご自身で体感するのがおすすめです。

 

フィンランド式プライベートサウナを紹介

フィンランド式プライベートサウナ

最後に、屋内設置型の本格的なフィンランド式プライベートサウナをご紹介します。前述した注意点をしっかりクリアして、長く・快適にお使いいただけるプライベートサウナ「SAUNAGE(サウナージュ)」です。

 

フィンランド式サウナの内部

開放感たっぷりの広いガラス面と横になれるベンチ形状で、店舗サウナではできないととのい体験を。

 

フィンランド式サウナのボタン式ロウリュ

40~110℃の温度調整とボタン式ロウリュの組み合わせで、フィンランド式の楽しみ方にもしっかり対応しています。

 

フィンランド式サウナの自宅設置イメージ

リノベーション専門店のSHUKEN Reが、ご自宅に合わせたトータルコーディネートもお手伝いしますので、設置スペースの確保もお任せください。

 

サウナージュの恵比寿ショールーム

東京都渋谷区には、実際の広さやデザインを体感いただけるショールームもございます。ぜひお気軽にご活用ください。

SAUNAGE SHOWROOM

〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西1-5-1 howzlife 1F

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監修者情報

SAUNAGE 編集部

SAUNAGE 編集部

プライベートサウナ「SAUNAGE」の製作・販売を行う秀建グループが発信するオウンドメディア。
サウナの設計・内装・施工に関する豊富な知識と経験をもとに、役立つ情報や最新のトレンドを皆様にお届けしています。