家庭用サウナの電気代はいくら?シミュレーション例と節約方法を徹底解説
自宅で手軽にととのえる家庭用サウナを導入する方が増えていますが、気になるのが電気代。
一般的な家庭用サウナは電気式ストーブが主流で、毎日のように使うと電気代が高額になるイメージがありますよね。
そこでこの記事では、家庭用サウナの電気代が決まる仕組み、具体的な電気代シミュレーション例を解説します。
公共サウナとのランニングコスト比較、電気代の節約方法なども紹介しますので、ぜひ家庭用サウナの検討にお役立てください。
コラムのポイント
- 家庭用サウナで消費電力が大きいのは電気式ストーブで、種類や大きさによって電気代が変動します。
- 利用時間や人数などの条件を変えて、1日・1週間・1ヶ月・1年の家庭用サウナの電気代をシミュレーションします。
- 余熱時間や設定時間の調整、電気契約プランの見直しなど、家庭用サウナの電気代を節約するアイデアを覚えておきましょう。
家庭用サウナの電気代はどう決まる?
具体的な電気代のシミュレーションをする前に、家庭用サウナの電気代を左右する要素についてチェックしておきましょう。
熱源の種類と消費電力
家庭用サウナの熱源の種類と消費電力は、電気代を大きく左右する要素です。
LED照明や給排気ファンなどに比べるとストーブやヒーターの消費電力は大きく、熱源の種類によって電気代が変動します。
家庭用サウナの熱源の種類 | 温度の目安 | 消費電力の目安(1~4人用) |
電気式ストーブ | 80~100℃ | 2~6kW |
遠赤外線ヒーター | 40~60℃ | 1~3kW |
スチーム/ミスト発生器 | 40~60℃ | 1~2kW |
店舗のドライサウナのような高温を楽しめる電気式ストーブは、設定できる温度が高い反面消費電力も大きい傾向があります。
遠赤外線式サウナやスチーム/ミストサウナは、温度は控えめですが消費電力は比較的少ない製品が多いです。
また、同じ熱源タイプでも、1人用と2人用のサウナでは必要なパワーが異なり、消費電力や電気代も変わります。
使用時間や頻度
家庭用サウナに入る時間や頻度によっても電気代が変動します。
例えば、1人でサウナに入る場合と、家族3人で入る場合では、電気式ストーブの稼働時間と電気代が大きく変わります。
また、サウナのセット数が多い方も、水風呂や外気浴の時間を含めてストーブの稼働時間が長くなるため電気代が高くなる可能性があります。
電気料金の単価
ご家庭で契約している電力料金の単価も、家庭用サウナの電気代を変動させる要素の1つです。
電気の契約プランは従量電灯(段階制)、時間帯別(夜間割安)など複数あり、さまざまな条件で電気料金の単価が変わります。
2016年の電力自由化によって電力会社を選べるようになってからは、さらに契約プランの選択肢も増えました。
どの電力会社や契約プランがお得になるかは、家庭用サウナ以外の電気使用状況によっても変わります。
家庭用サウナの電気代シミュレーション例
ここからは、いくつかの条件を設定して実際に家庭用サウナの電気代をシミュレーションしてみましょう。
1人用サウナに週5日
コンパクトな1人用サウナに、週5日入った場合の電気代をシミュレーションしてみます。
※条件
- 1日の使用時間:1時間
- 使用頻度:週5日
- 電気料金の単価:30円/kWh(参考:2025年8月時点の東京電力従量電灯B第一段階料金)
- ストーブの消費電力:3kW
期間 | 電気代 |
1日 | 90円 |
1週間(5日) | 450円 |
1ヶ月(20日) | 1,800円 |
1年(240日) | 2万1,600円 |
1人用サウナで3セット前後、週5日入る想定でシミュレーションした電気代は上記の通りです。
消費電力が少なく1時間と短めなので1日の電気代は90円、1ヶ月でも1,800円です。
ランニングコストだけで考えると、スーパー銭湯や個室サウナと比べてかなりおトクになりますね。
2人用サウナに週7日
先ほどの例より使用時間や頻度を高めて、2人用サウナに週7日入る条件で電気代をシミュレーションしてみます。
※条件
- 1日の使用時間:2時間
- 使用頻度:週7日
- 電気料金の単価:30円kWh(参考:2025年8月時点の東京電力従量電灯B第一段階料金)
- ストーブの消費電力:6kW
期間 | 電気代 |
1日 | 360円 |
1週間(7日) | 2,520円 |
1ヶ月(30日) | 1万800円 |
1年(365日) | 13万1,400円 |
消費電力が大きい2人用サウナに家族や友人と長めに入ることを想定すると、電気代は上記のようになります。
1日あたりの電気代は360円と先ほどより高くなりますが、スーパー銭湯の利用料金が1回あたり1,000円前後と考えるとかなりおトクですね。
毎日2時間入ると1ヶ月あたりの電気代は1万800円ですが、スーパー銭湯に毎日行くと3万円かかるので約1/3で済む計算になります。
家庭用サウナの電気代を節約する方法
先ほどご紹介したように家庭用サウナの電気代は公共サウナに比べるとかなり安いですが、さらに節約する方法をご紹介します。
予熱やストーブの稼働時間を短縮する
家庭用サウナに入るタイミングを調節して、余熱やストーブの稼働時間を短縮すれば電気代の節約につながります。
例えば、準備をととのえてからタイマーを設定して、適温になったタイミングでサウナに入れば無駄な余熱時間を短縮して電気代を節約できます。
家族で家庭用サウナを共有する場合も、外気浴と交互に利用すれば全体のストーブ稼働時間を短縮可能です。
設定温度を下げる
電気式ストーブやヒーターの設定温度を少しだけ下げて、電気代を節約するのも1つのアイデアです。
設定温度を下げると余熱時間が短くなり、室温を維持するための消費電力も少なくなるため電気代を節約できます。
また、温度が低くなるほどガラスや壁からの熱損失が少なくなるため、効率的に室温をキープできるのも節約につながるポイントです。
温度を控えめにすることで、身体がだるくなったり熱中症になったりするリスクも軽減できます。
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電気契約プランの見直し
電気会社や契約プランを見直して、電気料金の単価を下げることも節約につながります。
例えば、夜間にサウナに入ることが多い場合は、夜間割引がある時間帯別料金にすれば電気代を節約できる可能性があります。
また、ガスやインターネットと電気契約をまとめる「セット割」で、電気料金の単価を下げられる場合も。
家庭用サウナだけでなく住まい全体の電気代を考える必要がありますが、電気契約プランの見直しも1つの選択肢として覚えておきましょう。
断熱性の高いモデルを選ぶ
壁や天井、ガラス窓などの断熱性が高い家庭用サウナを選ぶことも、電気代を節約するポイントの1つです。
断熱性が高いと設定温度までの到達時間が短くなるため、電気式ストーブの消費電力を抑えられます。
また、熱が外に逃げにくくなり、室温をキープしやすくなるため電気代の節約につながります。
太陽光発電システムや蓄電池を導入する
戸建て住宅に家庭用サウナをつくる場合は、太陽光発電システムや蓄電池などを導入して電気代を節約するのも1つのアイデアです。
例えば、昼間に太陽光パネルでつくった電気を蓄電池に貯めておき、夜に家庭用サウナで使用すれば電気代を抑えられます。
初期費用はかかりますが、太陽光発電で日中の電気代をまかなえればさらに電気代を節約することも可能です。
初期費用と節約効果をシミュレーションして、メリットがある場合は導入も検討してみましょう。
家庭用サウナ「SAUNAGE」で家サ活を楽しむ!
最後に、秀建グループが開発した家庭用プライベートサウナ「SAUNAGE」をご紹介します。
SAUNAGEは大きなガラス面で開放感を演出しつつ、断熱性を高めることで1時間あたりの電気代は120円とリーズナブル。
人間工学に基づいたベンチ形状やラグジュアリーなライティングなど、使い勝手やデザインにもこだわっています。
40~110℃までの室温設定が可能で、オプションのボタン式ロウリュを使えば蒸気で体感温度を上げられるため、電気代を節約しながらしっかりととのうことも可能です。
SAUNAGEのデザインや機能を体感いただけるショールームもございますので、ぜひご活用ください。
SAUNAGE HOME 展示
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