サウナ付き注文住宅で競合と差別化|工務店・ハウスメーカーのメリット・課題・解決策を徹底解説
「サウナ付きの家を建てたい」というお客様の要望はここ数年で急速に増えています。
健康志向やリラクゼーション需要の高まりを背景に、注文住宅にサウナを導入したいという相談は、工務店様やハウスメーカー様にとって新しいビジネスチャンスです。
まだサウナ付き注文住宅に対応できる住宅会社は少なく、早めに導入することで競合との差別化に効果的です。
しかし、サウナは通常の住宅設備とは異なり、法規制・施工技術・コスト管理など専門的な知識が求められる分野で、問い合わせを受けたものの対応に困るケースも。
そこでこの記事では、注文住宅にサウナを導入する住宅会社様のメリットや課題、具体的な方法を整理します。
注文住宅におすすめのプライベートサウナ製品や施工事例も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
コラムのポイント
- サウナ付き注文住宅に対応することで競合との差別化になり、単価や収益性の向上といった効果も期待できます。
- 法規制のクリアや要望に合わせた提案など、サウナ付き注文住宅ではさまざまなノウハウが求められる点が課題となります。
- さまざまな課題やデメリットに対策できる組み込み型サウナ「SAUNAGE」の施工事例や魅力をご紹介します。
サウナ付き注文住宅の人気が高まっている背景
現在は第三次サウナブームと言われており、かつての「おじさんのもの」というイメージを払拭し老若男女問わず楽しまれるようになりました。
一部ではサウナブームは収束したという意見もありますが、現在も一定数のユーザーがおり文化として定着したという見方もあります。
ブームによって多くのユーザーから注目を集めたことで、サウナの楽しみ方やビジネスモデルも多様化が進んでいる状況です。
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多様化するニーズの1つとして、「自宅に自分だけのサウナをつくりたい」と考える方も増えてきています。
日本の住宅事情ではアパートやマンションにサウナを設置する難易度が高いため、注文住宅×サウナの需要が増加し、対応するハウスメーカーが増えている状況です。
サウナ付き注文住宅に対応する施工会社側のメリット
自社の注文住宅商品にサウナを組み込むことで、工務店様やハウスメーカー様にとってさまざまなメリットが生まれます。
競合との差別化
サウナ付き注文住宅はまだ対応できる会社が限られており、競合他社との差別化ポイントになるのが大きなメリットです。
一般的な注文住宅は大手ハウスメーカーから地域工務店まで多くの競合と比較されますが、サウナ付きはかなり絞られるため自社が選ばれる可能性が高くなります。
新規顧客層の獲得
健康志向のファミリー層やライフスタイルを重視するサウナファンなど、従来のユーザー層とは異なる新たな層にアプローチできるのもメリットです。
サウナ付き注文住宅をこれまでと異なる切り口の住宅商品としてラインナップすることで、新規顧客の獲得を狙うことができます。
単価アップ・収益性向上
サウナは注文住宅に付加価値をプラスするオプションとなり、顧客単価アップや収益性の向上が期待できるのも住宅会社様にとってのメリットです。
また、前述したようにサウナ付き注文住宅は競合性が低く、価格競争になりにくい点も収益性の向上につながります。
顧客満足度の向上
「サウナ付きの家を建てたい」というユーザーの要望に応えることで、顧客満足度の向上が期待できるのも特徴です。
ユーザーにとって理想的なサウナ付き注文住宅を提供できれば、口コミや紹介にもつながります。
サウナ付き注文住宅を建てる際の課題
実際にサウナ付き注文住宅を商品としてラインナップするためには、クリアすべきいくつかの課題もあります。
法規制や技術的要件への対応
注文住宅に設置する家庭用サウナは火災予防や安全の観点から、法規制や技術的な要件への対応が必要です。
家庭用サウナは店舗より法規制が厳しくはないものの、火災を防止し安全に使用するためには建築基準法や消防法などさまざまな設置基準を満たす必要があります。
断熱性や木材の耐久性など、サウナ設備ならではの技術的要件についてもノウハウが求められます。
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クオリティや使い勝手
ただ注文住宅の空きスペースにサウナを組み込むだけでなく、クオリティを高め自宅ならではの楽しみ方を提案することも重要な課題の1つです。
サウナ付き注文住宅は昔にも販売されていましたが、ただ小さなサウナボックスを置いただけで使われなくなってしまうケースがほとんどでした。
ブームによってクオリティが高いサウナ施設が増えたことでユーザーの要望も多様化しているため、トレンドを取り入れた魅力的な住宅商品をつくる必要があります。
ノウハウ不足
サウナは従来の住宅設備とは大きく異なるため、プランの提案や施工のノウハウが不足していることも大きな課題です。
ユーザーのライフスタイルや要望に合わせて、注文住宅のどこに、どのようなサウナを設置すべきか提案することは従来の住まいづくりとは異なる視点が求められます。
注文住宅にサウナをつくる方法
注文住宅にサウナを導入する方法はいくつかありますが、ユーザーの要望や予算などに合わせて最適な方法を選ぶことが重要です。
代表的な家庭用サウナの設置方法と、それぞれのメリット・デメリットをチェックしていきましょう。
庭にバレルサウナやサウナ小屋を設置する
屋外スペースがある注文住宅では、庭にバレルサウナやサウナ小屋を設置するのも1つの選択肢です。
屋外型のサウナは間取りに影響を与えず、ストーブの電源だけ確保すれば比較的導入しやすいのがメリット。
また、屋外スペースのサウナは非日常感があり、アウトドア好きなユーザーとの相性も良好です。
ただし、屋外であるため気候や天候などの条件に左右されやすく、プライバシー性の確保などへの配慮も求められます。
また、屋外型のサウナはDIYや既存製品の購入を検討する方も多く、住宅商品のパッケージとしては少し訴求力に欠ける印象もあります。
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サウナをフルオーダーで設計・施工する
サウナの施工会社とコラボし、フルオーダーで注文住宅に組み込む方法もあります。
デザインやサイズなどを自由に決めることができ、訴求力の高いサウナ付き注文住宅をつくれるのがフルオーダーのメリット。
ただし、フルオーダーのサウナはコストや工期などの課題があり、高価格帯になるためターゲットユーザーが絞られるのがデメリットです。
フルオーダーのサウナに対応できる施工会社は限られるため、住宅商品として成立させるハードルも高いです。
組み込み型サウナを設置する
新築注文住宅の間取りに、組み込み型(ビルトイン型)のサウナを設置するのも1つの方法です。
組み込み型サウナは価格とクオリティのバランスに優れ、住宅商品との相性も良好です。
工期や費用を抑えつつ、ただ既製品を置いただけのサウナよりクオリティも高めることができ、ユーザーにとって魅力的な注文住宅をつくることができます。
次の章で、実際に組み込み型サウナを導入した注文住宅の施工事例をご紹介します。
組み込み型サウナ「SAUNAGE」の注文住宅施工事例を紹介
先ほどご紹介した組み込み型のプライベートサウナ「SAUNAGE」を、実際に注文住宅に導入した施工事例をご紹介します。
こちらは注文住宅のサニタリーにSAUNAGEを組み込んだ事例です。
一般的なボックス型のサウナと比べて、間取りに馴染み、取って付けた感がなくスマートな印象です。
フラットタイプのベンチは1人で横になったり、ご家族2人で入ったりできるようになっています。
広いガラス面やおしゃれなライティングなど、注文住宅の魅力や商品価値を高めるデザイン性もSAUNAGEの特徴です。
こちらは、ととのいスペースを含めた広い空間にSAUNAGEを設置した注文住宅です。
ただサウナを組み込むだけでなく、店舗ではできないととのい方を提案することで魅力的な注文住宅に。
オプションのボタン式ロウリュやBluetoothスピーカーなど、リラックスタイムを過ごすための工夫も。
ここでご紹介したSAUNAGEは、サウナトータルプロデューサー笹野美紀恵氏を監修に迎え秀建グループが開発したオリジナル商品です。
4タイプのレイアウトや豊富なオプションをご用意し、工務店様やハウスメーカー様の注文住宅への導入もお手伝いいたします。
SAUNAGEを実際にご覧いただけるショールームもございますので、ぜひお気軽にご相談ください。
SAUNAGE HOME 展示
〒107-0061 東京都港区北青山2-10-17 SOHO北青山104